リビングで使用していた シチズン の 壁掛け時計 が壊れました。
今回は、その時計の修理を試してみました。
冒頭の写真 は 修理したあとの様子です。(壁紙がタバコのヤニで汚れて見苦しいですが、親のせいです。)
壊れた時計はシチズンの「ネムリーナM416(8MY416)(←Amazonのページへ飛びます)」という電波時計です。
以下の写真は修理前のものです。(記事タイトル直後の写真撮と比べると分かると思いますが、修理後の針が元々の針と変わっています。)
2021年11月だったと思いますが、家の人が掛時計が壊れてるかもしれないと言ってきました。
時計がずれていたので電池を新しくして、時計裏のボタンを押したんだけど、しばらく経っても正確な時間表示をしない…
分針も何故か左に少し進むこともある。。。
電波時計の「時計合わせのボタン」を押して時計が合うまでに数時間かかることもあるようだったので、今回はそれに該当する症状かなと思いましたが、数日放置してみても時計は合いませんでした。
「分針も何故か左に少し進むこともある」と家の人が言っていたいう症状も、最初は「時間調整のための動きでは?」と思いましたが、実際にその動きを目にすると変な動きだったので、故障だと判断しました。
これは故障だな…
この掛時計をいつ購入したのかはわかりませんが、某ショッピングサイトでは販売開始日が2004/11/30となっていました。Amazonでは取り扱い開始日が2010年となっています。2010年に購入していたとしても、10年以上使用していたことになります。
それで、壁掛け時計を 「修理するか」「新規購入するか」 で迷いましたが、
修理しようかな?
それとも新規購入しようかな?
最終的に今回は、部品を安く購入できたため、修理をしてみました。
電波式ではないクオーツ式の時計となってしまいましたが、見慣れた時計を使い続けることができるようになりました。
今回の記事では「修理が終わるまでの流れ」などなどを記しておきたいと思います。
壁掛け時計が壊れてどうするか迷っている人の参考になればと思います。
実際の修理の様子はYouTubeで公開予定ですが、時間がなければ公開しません。
DIY修理を実際に始める前にしたこと(準備)
まずGoogleで「壁掛け時計 故障」といった感じのキーワードで検索してみました。
すると、壁掛け時計のDIY修理を話題にしているブログが見つかり、それを読んでみると、どうやら「ムーブメント」と呼ばれる「時計の針をまわす機構部分」を交換すれば直せるかもしれないということがわかりました。
下にある写真は時計のムーブメントの一例です(クリックするとアマゾンのページに飛びます)。
壊れた時計に合うムーブメントがあれば、それを交換することで簡単に直るのではないかと思いました。
「ムーブメント」と呼ばれる「時計の針をまわす機構部分」を交換すれば直せるかもしれない。
もしかして直せる??
さらに、いろいろ検索してみると、楽天やアマゾンでムーブメントが販売されていることがわかりました。
ムーブメントを購入できるショップをチェック
購入のため、色々検索してみました。やはり楽天かAmazonが無難だと思います。
楽天での取り扱い
楽天では、「時計部品と工具の専門店 」「誠時の時計セイジクラフトクロック」「画材・ものづくりのアートロコ」「安心の国内製造メーカーさんてる」といった店で ムーブメント の取り扱いがありました。Amazonでの取り扱い
amazonで「ムーブメント」と検索した結果いろいろあるようです。
よくわからない店もあるので、私は楽天を利用しました。
シチズンのムーブメントを探してみた
あとでも説明がありますが、シチズンは壁掛け時計の生産をリズムに全部任せているようで、リズムのムーブメントを探しました。
すると、時計部品と工具の専門店 で リズムのムーブメントの取り扱いがありました。
しかし、電波式のムーブメントはなく、さらにシャフトの長さが14ミリのものしかありませんでした。
シャフトの高さ?
シャフトの長さ (軸長)
これは「ムーブメントの軸」の長さです。
以下の図は時計の断面図です(手に入れたムーブメントについていた紙に書いてありました)。理解の参考になると思います。
シャフトが短いと薄い文字盤にしか利用できませんが、
シャフトが長いと厚い文字盤などでも利用できます。
購入するときは、修理する掛時計の文字盤の厚さを考慮して、このシャフトの長さも考慮しないといけないようです。
話それるけど
文字板? 文字盤?
どっちでも大丈夫では?
「とりあえず、電波でなくてもいいからリズムのムーブメントに交換してみようかな」と思い、「シャフトの高さも確認しないといけない感じだな」と思い、壊れた壁掛け時計を分解してムーブメントを確認することにしました。
壊れた時計を分解してムーブメントを確認してみる
「ムーブメントを交換すれば直るかもしれない」と思い、とりあえず壊れた時計を分解して、ムーブメントのシャフトの長さ(高さ)などを確認してみることにしました。
すると、故障した時計のムーブメントには何やら配線がくっついていました。
検索すると幾つか交換用のムーブメントが出てきましたが、配線を接続できるようなムーブメントは見当たらなかったので、「今回の故障した時計は簡単に直せるものではない」と思いました。
うーん。今回の故障した時計は自分では直せないみたいだ。
故障前と全く同じように直すにはメーカーに修理依頼するしかない と思いました。
しかし、「時計販売店経由での修理依頼」や 「ホームページ経由での修理依頼」 は検討しませんでした。
「費用が高くになるに違いないから新しく買ったほうがよさそうだ」と思ったからです。
時計店経由でなら、メーカーで交換できるのかな?
だとしても修理費用は、新品買うのと同じくらいなんだろうなぁ…
シチズンの掛け時計の修理依頼するには??
ちなみに、シチズンの掛け時計の修理をするにはリズム時計工業(株)お客様相談室に連絡しないといけないようです。
また、上の図からもわかるように、次のように記載がありました。
※リズム時計工業(株) は CITIZENブランドライセンス商品 の掛時計、置時計、めざまし時計を企画・製造・販売しています。
へぇ~
そうなんだ。
CITIZEN の「掛時計、置時計、めざまし時計」はリズム時計工業(株) が企画・製造・販売している。
シチズンの掛時計 = リズムの掛け時計 と見ていい
メーカー修理を依頼した場合の料金は?
これは問い合わせてみてはいないのでわかりませんが、検索してみたところ、どうもやはり新品を買ったほうが手っ取り早いような雰囲気でした。
故障前と同じように使い続けたい場合は、とりあえず聞いてみたほうが良いかもしれませんし、他に安い方法もあるのかもしれません。
新規購入を検討
この記事は、故障した掛時計を修理して、電波式ではないクオーツ式で使い続けることにした事例を記載しているので、「無理やり修理してまで壁掛け時計を使い続けるのは面倒」とか「時間がない」と思った場合は、新規購入を考えたほうが良いかもしれません。
実際私も、自分で時計を直していて結構、「めんどくさいかも?」と思うことがありました。
新品を買おうとして、デザインに少しこだわると微妙に高くなる
故障した時計のムーブメントと同じもの がネットで見つからないので、メーカーでの修理を頭をよぎりますが、修理費用がが高そうなので 壁掛け時計の新規購入 を検討しました。
しかし、新規購入を検討するも、好みのデザインを選ぼうとすると少し値段が高くなり、修理したほうが良いのではないかと、結局迷いました。
「故障した時計」の文字盤等は個人的に良いと思う部分がありました。それと似たものを選ぼうとすると、値段が高くなる感じでした。
故障した時計のデザインの良いと思ったところ
- 数字の フォント が個人的に視認性もやや良い感じ
- 時計の サイズ も30センチと大きめで、少し遠目からでも見やすい
- 文字の周りなどに蓄光塗料が少し塗ってあるので、暗闇でもぼんやりと文字が見えて良い。ちょっとした工夫 が施してあり、暗闇でも少し見える。
- リビングに時計の 総合的なデザイン が合う気がする。
なんだか捨てるのがもったいない。。。
良いところもあるんだよなぁ
同じような条件を満たす製品を買うとなると、値段が高くなりました。
電波式でない壁掛け時計だと少し安かったのですが、「うーん、、、デザインが何か惜しい気が…これで良いのかな…」と個人的に感じることがありました。
故障した時計の文字盤はそのままにムーブメントを無理矢理取り付けてみる?
そこで、
「故障した時計の文字盤のデザイン」がまずまず良いから、「元々付いていたムーブメント」とは別ムーブメントに無理矢理交換して使う方法でも良いかも??
安く済みそうだし…
と思いました。
また、アマゾン等のムーブメントの購入レビューを見てみると、意外とムーブメントを交換をしている人が多いように感じたので、自分も試してみようかなと迷っていたところ、、、
時分もDIYで直してみたいかも?
偶然にも安くなっているムーブメントを見つけたため、交換にチャレンジしてみることにしました。
おっ! 安いムーブメントあった!
交換にチャレンジしてみよう!
DIY修理のため「SKPのムーブメント」を購入
最終的に手に入れたのは以下の 株式会社誠時が販売していた SKPのムーブメントです。
SKP ??
誠時??
「SKP」とは?
「SKP」は セイコーホールディングス株式会社 の登録商標です。いわゆるブランド名ということになると思います。
登録状況は以下のリンクで確認できます。1997年から商標登録されています。
誠時とは?
株式会社誠時 は時計関連の製品を扱う会社のようです。楽天でもネットショップを開設しています。
以下は、誠時で販売している「電波ムーブメント MRC-395」です。
楽天のレビューの一つで「所ジョージさんが絶賛していた」というのを見つけました。2013年のレビューなので、昔からこういった商品を販売している会社のようです。
DIY修理のため「SKP対応の針」を購入
ムーブメントを購入した後、楽天で以下のSKP用の針を購入しました。
え?
SKP用の針??
故障したシチズンの時計の針は使えないの??
SKPのムーブメントとシチズンの針だと
うまくいかないみたい
え?! そうなの?
針付け替えてOKなんじゃないの?
今回は購入したSKPのムーブメントでは 既存の(シチズンの)針 が使えず、購入が必要でした。
理由は、ムーブメントと針の合う合わないがあるからです。(後で説明あります。)
「SKPのムーブメント」に「シチズンの針」は利用できないようです。
なので、「故障した時計についていた針をSPKのムーブメントに取り付けてハイ修理終わり!」とはいきませんでした。
リズムのムーブメントの検討
「シチズンはリズムという会社のムーブメントを利用している」ようなので、「リズム」の製品さがしてみると 時計部品と工具の専門店 で見つけることができました。
リズムのムーブメントは、
- 時計 部品 パーツ RHYTHM(リズム) 掛け時計ムーブメント 14ミリ・金具付き(ステップ式)
- 時計 部品 パーツ RHYTHM(リズム) 掛け時計スイープムーブメント 14ミリ・金具付き(スイープ式)
の二種類しか取扱がありませんでした。
どちらも電波式ではなく、シャフトの長さも14ミリのみです。
シャフトの長さ?
後でも説明ありますが、
下の写真に示すように軸の高さのことです。
シャフトの長さが高すぎると、針が時計のカバーにあたってしまい、
まともに利用できません。
リズムのムーブメントは、
電波時計でないクオーツ式のみ しかありませんでした。
また、シャフトの長さが14mmの ムーブメントしかありませんでした。
電波時計対応のリズムの交換用ムーブメントは流通させないという会社の方針なのかもしれません
その他 Q&A
- シチズンの時計が壊れたのにSKPのムーブメントを購入したのはなぜ?
-
SKPのムーブメントで安いものを見つけたため。
最初はリズムのムーブメントを検討していましたが、電波式のものがありませんでした。クォーツ式ならリズムのムーブメントがありましたが、購入を迷っていたところ売り切れてしまいました。その後、SKPの安いムーブメントを見つけたのでSKPにしました。
元々ついていた針を使いたいなら、クオーツ式のリズムのムーブメントを買うしか無いと思います。
- リズムのムーブメントがあったのに、なぜ購入を迷ったのですか?
-
電波式でなかったことと、シャフトの長さが長かったためです。
故障したムーブメントのシャフトの長さは先程写真で紹介したように10mmほどでした。販売していたリズムのムーブメントはシャフトの長さが14mmのため、ガラスカバーに当たるのではないかと躊躇しました。
- 購入したSKPのムーブメントのシャフトの長さは大丈夫だったのですか?
-
長すぎたので、結局スペーサーを適当に当てて調節して対応しました。このブログ記事の後の方で簡単に紹介しています。
次に、「ムーブメント」と「針」についての補足をしていきたいと思います。
DIY修理の注意点。「ムーブメント」と「針」はセット。合う合わないがある。
ネットで調べていてわかりましたが、どうやら「ムーブメント」と「針」の形状はどれも同じというわけではないようです。
例えば、
「シチズン(リズム)のムーブメント」に「セイコーの針」 は合わず、
「セイコー(SKP)のムーブメント」に「シチズンの針」 は合わないようです。
【 交換する場合の注意点 】
「セイコーのムーブメント」には「セイコーと同じ仕様の針」 を使用する
「リズムのムーブメント」には「リズムと同じ仕様の針」 を使用する
※ もしかすると、同じメーカーでも、モデルごとにオリジナルの「ムーブメント」と「針」があったりするのかもしれません。そのへんは未確認です。
次に、この「ムーブメントと針の合う合わない」について簡単に説明していきます
シチズン(リズム)の「ムーブメント」と「針」はどうなっている?
以下の写真は故障したシチズン掛時計の「ムーブメント」と「針」の写真です。
針を ムーブメントの軸 にはめた状態では以下のようになります。
シチズン(リズム)の時針と分針
次に表示する写真を見ても分かるように、ムーブメント側の「赤色部分の軸」に「時針の穴」がはまり、「緑色部分の軸」に「分針の穴」がはまって、針が回る仕組みとなっています。
参考にしたページ によると、シチズン(リズム)の時針と分針の「ムーブメントの軸」の直径は次のようになっているそうです。
シチズン (リズム)のムーブメントの 軸の径
時針の軸径 | 分針の軸径 |
---|---|
5.0mm | 3.0mm |
時針の穴は5mm
分針の穴は 3mm
なるほど。
シチズン の 秒針
秒針については、時針や分針とは少し異なっていて、「ムーブメント側」が筒(穴)、「針側」のほうは軸という形で接続する仕組みになっています。
「ムーブメント側」は 穴
「針側」は 軸
だね。
セイコーの「ムーブメント」と「針」はどうなっている?
次にセイコーについて見てみます。
最終的に購入した「SKP(セイコー)のムーブメント」と「SKP用の針」を見てみます。針はセイジで売っているSKP対応の針です。
ん~? シチズン(リズム)と同じなんじゃない??
一見、シチズンと同じように見えます。
セイコーの時針と分針
時針、分針の穴 が ムーブメント側の軸にはまる構造はシチズンと同じですが、軸の直径は違うようです。
セイコー のムーブメントの 軸の径
時針の軸径 | 分針の軸径 |
---|---|
5.5mm | 3.5mm |
なので、前述したとおり、セイコーのムーブメントには セイコーの仕様の針を使わないと、うまくいかないということになります。
そういうことなのね!
セイコー の 秒針 は?
シチズンは「ムーブメント側」の秒針が筒(穴)になっていましたが、
セイコーの 「ムーブメント側」の秒針 は軸 になっていました。
セイコーの秒針を拡大してみたのが以下の写真です。
シチズンとは逆の 形状パターンです。
セイコーはシチズンと逆で
「ムーブメント側」は軸
「針側」は 穴(筒状)
だね。
シチズンとリズム 比較まとめ
簡単にまとめてみます。
メーカー | 時針の軸径 | 分針の軸径 | 秒針 (ムーブメント側) の形状 |
---|---|---|---|
シチズン (リズム) | 5.0mm | 3.0mm | 穴(筒状) |
SKP セイコー | 5.5mm | 3.5mm | 軸 |
軸の径について図示 すると以下のような感じです。
やっぱり、このことを考えると、リズムにSKPの針はダメだし、SKPにリズムの針もダメみたいね。
ということは、シチズンの電波時計が壊れたなら、
シチズンの電波時計のムーブメントを買えばいいのね?!
といきたいところですが、
シチズン(リズム)の「電波時計」のムーブメントはネットで見つけられませんでした。。。
電波時計じゃないクオーツのものならあったのですが、、、
そうなの?!?
あれ?さっきSKPのムーブメントを買ったって言ってたけど、
リズムのクオーツのムーブメント買えば針は買わなくても良かったんじゃない??
買おうと迷っていたら、たまたま売り切れてしまっていたので、
今回はSKPのムーブメントにしました。
ネットでどんなムーブメントが流通してるのか確認。分類のポイント
先程も触れましたが、修理のため、リズム (シチズン)の電波対応のムーブメントをネットで探しましたが、見つけられませんでした。
そのため、今回は SKPのムーブメント で 秒針の動きがステップ式 の安いものを買いましたが、流通しているムーブメントにはいくつか種類がありました。
「流通しているムーブメントの種類を分ける上でのポイント」は次の4点ではないかと思いました。
他にもあるかもしれませんが、とりあえず…
流通しているムーブメントの種類を分ける上でのポイント
- シャフトの軸の長さ(軸長) 使用できる文字盤の厚み
- 時刻自動調整機能の有無 電波 or クオーツ
- 秒針の動き (ステップ or スイープ)
- ムーブメントと針 の仕様 SKP or リズム 製造会社
壁掛け時計を直したり(時計を作ったり)する場合、この4点に注意して選べばいいと思います。
逆に、この4点は購入時に必ず意識することになる点だと思います。
以下に上記4点について、まず簡単に説明します。
シャフトの長さ (軸長)
(前の方でも触れましたが、もう一度記載します)
これは「ムーブメントの軸」の長さです。
シャフトが短いと薄い文字盤にしか利用できませんが、
シャフトが長いと厚い文字盤などでも利用できます。
購入するときは、修理する掛時計の文字盤の厚さを考慮して、このシャフトの長さも考慮しないといけないと思います。
時刻自動調整機能の有無 電波 or クオーツ
これは、特に改めて説明しなくてもよさそうですが、電波式のムーブメントであれば、自動で時刻調整をしてくれます。
最初は日本の電波式のムーブメントが欲しかったのですが、中国の会社の製品しか見つけられなかったので断念しました。
中国の会社の製品でも良いのかもしれませんが、今回は見送りました。
秒針の動き方 ステップ or スイープ
これは秒針の針の動き方です。
1秒毎に止まって動くのがステップで、滑らかに動くタイプがスイープです。
「スイープ」だと寝室のような静かな環境では、音が気になりにくくて良いのではないかと思います。
ムーブメント SKP or リズム
前でも述べたように、「ムーブメント」と「針」の組み合わせ(合う合わない。整合)を考える上で、少し考慮しないといけないところだと思います。
例えば、シチズンの時計を修理したい場合で、元々ついていたシチズンの針を使いたいという場合は、リズムのムーブメントを選ぶしかないです。
しかし、リズムのムーブメントはネットでは2種類しか見つけられませんでした。
しかも、どちらも電波式でなく、シャフト長も1種類のみで、秒針が「ステップ」もしくは「スイープ」の二択しかありませんでした。
そういえば、さっきも「リズムの電波対応のムーブメントは見つけられませんでした。 」って言ってたね。
ムーブメントや針の購入は、このネットショップが無難かも。
もうすでに話題に出ていますが、 時計セイジクラフトクロック か 時計部品と工具の専門店 でムーブメントやはりを購入するのが無難かもしれません。
セイジはメーカーなの?
セイジがメーカーというわけではないようです。
セイジは販売代理店的な位置づけのようです。
「時計部品と工具の専門店」のラインナップ
クオーツ式 のラインナップをまとめてみました。以下のとおりです。
電波式 は取り扱いが無いようでした。
「時計セイジクラフトクロック」のラインナップ
セイジのWebページ(http://www.sjc-yokohama.co.jp/filename2.html)を見てまとめました。セイジのムーブメントは殆ど全てSKP仕様のムーブメントでした。
クオーツ式
全て セイジのSH・SWシリーズの針(SKP仕様)で使うムーブメントです。
電波式 (ステップのみ)
こちらも、全て セイジの SH・SWシリーズの針(SKP仕様) で使うムーブメントです。
表を見ると、中国メーカーのものがあるけど、SKP仕様なの?
以下の図を見てください。
http://www.sjc-yokohama.co.jp/filename3.html
の時計針に関する注意書きです。
「※SH・SWシリーズの針はSP・SPC・MRCシリーズのムーブメントに対応します。」とあります。
SPシリーズのムーブメントはSKPのムーブメントです。
このSKPのムーブメントに使える「SH・SWシリーズの針」がSPC・MRCにも対応すると書いてあるので、上に掲載したムーブメントは全てSKP仕様と言えると思います。
実際にはめてみてはないので責任はとれません。
電波式 (スイープ式)
セイジで、電波かつスイープのムーブメントがありましたが、以下の図で赤文字で書いてあるとおり、「SH・SWシリーズ時計針に対応しておりません。RHシリーズ時計針に対応しております」と記載がありました。
つまり、SKP仕様ではないということになります。
RHシリーズの針を見てみると、サイズが小さめの針しかありませんでした。
小さめの壁掛け時計なら大丈夫かも
シャフトの長さが長過ぎた場合はスペーサーでなんとかできそう
今回、私が購入したムーブメントは、「故障した時計の文字盤」に対してシャフトの長さが長すぎるものでした。
長さチェックしなかったの?
いや、大体はしたんですけど、
安いムーブメントみつけて、、、
それがシャフト長くて、
「長すぎてもなんとかなるでしょ!安いし!」
と思って買いました。
シャフトが長すぎるめ、ムーブメントのシャフトの先端が掛時計のガラスカバーに当たって正常に動かないことが簡単に想像できました。
下の写真は、元々付いていたムーブメントの写真ですが、
それと比べると長すぎですね。。。
試しに文字盤にはめてみました。
かなり凸状態になっています。(元々はネジの線が1,2本見えるくらいだったと思います)
このままだと時計のガラスカバーに当たってしまいます。
カバーを外せば気にしなくても良いのですが、カバーを付けると、不意に触ってしまって文字盤面を汚してしまったり針を壊してしまったりということも防げます。
喫煙者がいた場合などもガラスカバーがあったほうが良いな。
ガラスカバーはやっぱり付けたい。
光の反射はあるけど、、、
そこで、この凸すぎる状態を解消して元々の状態と同じようにするため、スペーサーを挟んでみました。
スペーサー??
以下に示すような感じで、スペーサーを当ててみました。
スペーサーとして利用したもの
- 防音テープ(ダイソーで購入)
- 利用しなくなったプラスチックのカード
何でも良いと思いますが、この防音テープは、
フニャフニャのスポンジではなく、
硬があって良い感じだったので採用しました。
ゴム板も考えましたが、
こっちの防音テープのほうが簡単だと思いました。
シャフトが長すぎると時計のガラスカバーに先端が当たり針がうまく回らない可能性あり!
ガラスカバーを使用したいならシャフトの長さにも注意して購入しましょう。
マッチするものを最初から選ばないと、
いろいろ細工しないといけなくなり
時間が取られます。
シャフトとは?
ところで、「シャフト」とはなんなのでしょうか? 具体的にどこからどこまでなんでしょうか?
たまたま検索して見ていたブログで「シャフト長」という単語が使われていたので、どこからどこまでの長さなのか気になりました。
シャフト? シャフト長??
ネジネジのところがシャフト?
それとも、秒針を差し込む先端のところまで?
参考にしたブログでは(上の写真を例にすると)先端の黒色の部分までの長さを「シャフト長」としていました。
ショートシャフト、ミドルシャフト、ロングシャフトと分類分けしている某Webページでは、ネジ部だけを見て分類しているようでした。
人によって定義が微妙に異なるかもしれません。
そこで、とりあえず、「シャフト」で検索してみましたところ次のようにでました。
シャフト
1.機械などの動力伝達用の回転軸。
2.道具の柄(え)。
この検索結果と、時計の動く仕組み(軸に嵌った針が回る仕組み)からすると、
シャフトとは「機械などの動力伝達用の回転軸」だと思います。
つまり、「シャフト」というのはネジネジだけの部分ではないということになると思います。
ネットショップを見ても、「シャフト長が○○mm」という表記はなくて、○○mmまでの文字盤可能 というような表現になっていて、統一されていないようです。
もしかしたら、時計の専門用語があるのかも??
電波式の交換用ムーブメントで壁掛け時計の修理をする
既に述べたように、リズムの電波式ムーブメントはありませんでしたが、誠時の時計セイジクラフトクロックでSKPの針が使える電波時計対応のムーブメントはありました。
しかし、秒針の動きがステップのみです。そして、中国の会社の電波式ムーブメントです。
電波式で30センチサイズの壁掛け時計を修理する場合ば、これを選ぶしかなさそうです。
とりあえず、もう一度以下に紹介します。3種類あります。
セイジで取り扱っている電波式ムーブメント
(SKP、ステップ式)
型名 | 文字盤の厚み最大何ミリまで? |
---|---|
MRC-250 | 最大5ミリまで |
MRC-300 | 最大7ミリまで |
MRC-395 | 最大14ミリまで |
MRC-250
MRC-300
MRC-395
中国の会社の製品に問題はないのか?
リズムでも中国で工場を持っていたりするようですが、大事なポイントは管理者が誰かということだと思います。
中国の会社の製品(カメラ用ジンバル)を買ったことがありますが、部品がすぐ壊れたことがあったため、やはり良い印象がありません。
日本の会社でもそういうことは稀にありますが、、、
壁掛け時計の針はどんなのがある?
30センチサイズくらいの壁掛け時計用の針は 時計部品と工具の専門店 で販売していましたが、ほとんど選べないような雰囲気です。小さめの針ならまだもう少し選択肢がありました。
誠時の時計セイジクラフトクロック でも針自体の取り扱いはありましたが、 30センチサイズくらいの壁掛け時計用の針 、大きめの針は取り扱いがなさそうです。
見落としてるかもしれませんが、なさそうでした。
一般的な話として針の重さなどによって時間が遅れたりすることもあるようです。自作で針を改造して作るとか、買った針に装飾を追加する場合は、重さに注意が必要だと思います。
私が購入した針は1ヶ月使ってみて、時間が遅れている雰囲気はなく正常に動いてます。
その他気になる点
秒針の動きはステップ式 スイープ式のどっちがいい?
秒針の動きですが、今回はリビングの掛時計のため、多少音がしても構わないと思い、ステップ式を選びました。
購入後に気づきましたが、仕事で疲れてTVを消してソファで横になっていると、「あ、やっぱり音するんだな」と思いました。
自分の部屋でもステップ式の時計を置いていますが、寝るときに気になることはないので、私は大丈夫でした。
このあたりは、その人が音に敏感かどうかで決めると良いと思います。
SKP と リズム どっちがいい?
これは、複雑な問題になると思います。電波式のムーブメントを使いたいなら、SKPのものしかないですし、
故障したシチズンの時計についていた針を使いたいという場合は、リズムのムーブメントを買うしかありません。しかもリズムだと電波非対応。
何を優先するかで、どれを選べば良いのかかわってきます。
DIY修理の流れ、チェックポイント
今回の、無理矢理修理の経験をもとに、チェックポイントを書き出してみます。
事前にチェックしておくこと
まず、既存のムーブメントがどうなっているか、次のことを確認する。
- SKPかリズムかそれ以外か
- シャフトの長さ
- 文字板の厚み
- 文字盤からカバーまでの距離
上記の点を把握して、何を優先するかを考慮して、どのムーブメントにするか絞る。
針について
- 針の長さが適正かどうか既存の時計の針を見るなどして確認する。
- ムーブメントと針のマッチングが適正かどうか。
修理着手前に用意するもの
- ムーブメント
- 針 (必要な場合)
- スペーサー(必要な場合)
- スペーサーを貼り付けるための両面テープ
- ハサミ (必要な場合)
- 時計を分解するための工具 (必要な場合)
- その他工具(必要に応じて)
実際に修理を行う
あとは、実行するのみですが、すべての時計が同じではないと思うので、微妙にやり方がかわるかもしれません。
私の場合、カバーが邪魔してムーブメントを取り付けられなかったので、カバーを切断してなんとか対処しました。
固くて切れないかと思ってましたが、普通の木材くらいの硬さだったので、無難にカバーを切断することができました。
私の事例を時間に余裕ができたらYouTubeで公開したいと思います。
まとめ
今回は、リビングの壁掛け時計を自分で修理しました。
自分で修理することにした理由
- 交換用のムーブメントや針を格安で購入できた。
- 「電波時計でなくてもいいから部屋にマッチする見慣れたやすい掛け時計を使いたい」と思った。
- 壁掛け時計の新規購入を考えるも、リーズナブルな価格の好みのデザインのものがなく、「今まで使っていた故障した時計の文字盤のほうが見やすい」と思った。
「デザインを妥協して安い電波時計の購入しようかな」と思い、購入直前まで行きましたが、修理にしました。
修理にかかった時間などを考えると、新しい時計を買ってしまったほうが良いかもしれないと思いました。
買い替えがおすすめの人
- デザインに拘るし高くても構わない
- デザインにこだわらないので安いので良い
- 時間に余裕がない
- 時計を変えて気持ちを切り替えたい
修理がおすすめの人
- 部屋の雰囲気にあったこれまで使っていた時計を引き続き使いたい。
- 時間に余裕がある
- 格安でムーブメントを購入できる
以上で、今回のブログは終わりです。
「市販の時計で良いデザインがないので自作する」とか、「プレゼントのために自作の時計を作って送る」「古い時計を直す」というのも良いかもしれませんね。
古いセイコーの時計を直すとかもできそう。