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INAXのトイレでチョロチョロ水が流れる原因は「オーバーフロー管の根元の折れ」だった件 / タンクから水が流れる仕組みを確認

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この投稿は、「自分で修理した」という内容ではありません。

2025/06/12あたり。知人から相談をうけました。

ポストに、「水道料金明細」と「お知らせの紙」のようなものが入っていた。

「お知らせの紙」をよく見てみると、「漏水している可能性があります」という内容だった。

料金明細をみると水道代が高くなっている。

「検針の紙」と「漏水の可能性を知らせる紙」

ふむふむ

確かに、水道代を見てみると、高くなっていました。

前月と比較すると、11,000円程水道料金が高くなっていました。

心当たりないか聞いてみたところ、

そういえば、トイレで、チョロチョロと常に少量だけ流れてるのだけど、それかなぁ?

チョロチョロって?
ちょっと見せてもらえる?

ウチのトイレと同じ型だったよね?たしか

以下が、見せてもらったときの様子です。

でも、これ関係あるの??タンクから水が漏れてるだけなら別に水道関係ないんじゃないの?

とりあえず、検索してみたところ、

トイレのチョロチョロの水でも、水道料金が高くなるのはよくある ようでした。

そうなのか、、、
トイレのチョロチョロと流れる減少で水道料金が高くなることもあるのか、、、

でも、これで水道料金がかかるってどういうことなんだろう??

どうやら、「タンクに貯まった水が便座内に漏れてるだけだから水道代はかからない」というわけではないようなので、

トイレのチョロチョロと流れる原因 は何なのか確認してみました。

ちなみに今回の不具合が出ているトイレはINAXで、トイレのタンクの型番DT-2820 です。

目次

結論:INAXのトイレでチョロチョロと流れる原因は?

結論をまず先に言うと、今回の「INAXのトイレでチョロチョロと水が流れる」の原因は

オーバーフロー管根元で折れていた ことによる 漏水

でした。

オーバーフロー管が折れた状態の写真は取り忘れましたが、折れていました。

オーバーフロー管??

 フロートゴム玉 が原因の場合もよくあるようです。

フロートゴム玉

折れた原因まではわかりませんでした。(LIXILはTOTOと比べると折れやすいようです。)

簡単にまとめると

トイレのチョロチョロ流れの原因は次のパターンが多い

● フロートゴム玉の劣化
● オーバーフロー管の破損
● ボールタップの故障

となるようです。

ちょっと、、
ボールタップの故障?
も追加されてる。。。

困る女性

「フロートゴム玉」?
「オーバーフロー管」?
「ボールタップ」?
初めて聞く言葉ばかり

まとめてみたものの、やはり、トイレの全体の仕組み?構造や言葉の意味を理解していないと、わかりにくいと思うので今回の経験を踏まえて

トイレタンクの水が流れる仕組みについて説明してみたいと思います。

トイレの仕組みは、
一般常識として知っておきたいことの一つかもしれません。

トイレタンクの水が流れる仕組み

トイレのタンクの構造

トイレは、パッと見、「便器」「タンク」「便座」「蓋」で構成されていると思います。

その中でも「タンク」はその名の通り、水を貯める役割を持っていると思います。

以下の図はLIXILのサイト内のPDFから拝借した図です。

LIXILは、2011年にトステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社が統合して生まれた会社

このINAXのタンクの図で、仕組みを知るうえで注目したいのは

  • ボールタップ
  • 浮玉
  • オーバーフロー管
  • フロートゴム玉

だと思います。これらはタンクの中に隠れている部分です。

普段は隠れているので、何をしている物なのかよくわからないと思います。これらを理解すれば、わかってくると思います。

トイレタンクはいわゆるブラックボックス??

TOTOのタンクの中身は?

調べていると、TOTOのトイレにはINAXとは少し違う部品があることがわかりました。

下の図は、TOTOのサイトより拝借したタンクの中身の図です。

タンクの中身(TOTOのページより)https://jp.toto.com/support/repair/toilet/floatvalve/

先程のINAXの図と少し異なる部分があります。

先程のINAXではフロートゴム玉となっていた部分が球体で、それが便器への水管に蓋をしていましたが、TOTOの場合は「フロートバルブ」という名前で球体ではありません。

形は違いますが、「タンクから便器へ水が流れるのを止めている弁」という役割は同じです。

INAXTOTOでは、便器への水管の弁の形に違いがある。

INAXフロートゴム玉TOTOフロートバルブと呼ばれるものが使われている。

フロートバルブ(別名:フロート弁?)という違いはありますが、その他の部分についてはほぼ同じです。

「補助水管」というのも頭にあったけど、
今はあまり気にしなくても良さそうです。

補助水管とは?

図に「補助水管」という部品もありますが、これはINAXのトイレにもあったりします。(トイレの種類による?)

便器に水が流れる仕組みを考える上ではあまり気にしなくても大丈夫です。

「補助水管」はタンク内でなく便器内に水を貯めておき(封水)、下水管からの匂いを来ないようにするための水を送るの役割をします。

封水(ふうすい)とは、トイレや洗面台などの排水設備に設けられた、水を溜めることで排水管からの臭いや害虫の侵入を防ぐ役割を持つ部分のこと。

「補助水管」は、封水の水位を適切に戻すために水を送ります。

補助水管は、通常はオーバーフロー管に差し込まれていますが、なんらかの理由で外れてしまうと封水がうまくたまりません

「タンクへ給水する仕組み」と「タンクから便器へ給水する仕組み」

先程の図もう一度見てみると、色がついています。

タンクの中身(TOTOのページより)https://jp.toto.com/support/repair/toilet/floatvalve/

そういえば、
この色は何なの??

「これは一体どういう意味で色がついているのかな?」と思って最初は気づかなかったのですが、よくよく考えてみると、

図の青い部分が「タンクから便器へ給水する仕組み」で、赤い部分が「タンクへ給水する仕組み」とだと思いました。

一旦ここで、YouTubeで見つけた動画を見てみましょう。

どうでしょうか?

これを見れば、ほぼ理解できたのではないでしょうか??

よし、理解できた!
じゃあこのブログ読まなくてももう大丈夫だな、、、

まあ、そうかもしれないね、、、

もう一度確認

タンクから便器へ給水する仕組み

タンクから便器へ給水する仕組み」は、先程の図を参考にすると、

タンクの中身(TOTOのページより)https://jp.toto.com/support/repair/toilet/floatvalve/

洗浄ハンドル(図ではハンドルは描かれていない)、鎖、フロートバルブ、オーバーフロー管、から成り立ってます。

」は「洗浄ハンドルと一体となっている棒の先」と「フロートゴム玉 or フロートバルブ」を繋いでいるので、ハンドルを回すと、フロートゴム玉 が上に浮き上がります。

便器への水を流すが、
INAXはゴムの球体(玉)だから フロートゴム玉

TOTOは玉じゃないから、フロートゴム玉と呼部のは変。
フロート浮くってことだったはずだから、フロートバルブっていうのは「浮くような形のバルブ」ってことなのかな??

タンク便器樹脂製の管でつながっていて、その管を水が通ります。

フロート弁フロートゴム玉)でその管の穴を塞いで開閉ができるようになっているので、弁が浮き上がれば便器内に水がタンクから流れ出ます。

ちなみに、LIXILストアでは、「フロートゴム玉」と「オーバーフロー管」のセットのことを「フロート弁」と読んでいるみたいです。

あれ?「フロート弁」?
また新しい言葉かな??

まぎらわしいことに、後で触れる「ボールタップ」もフロート弁と呼ばれることがあるらしい。

ところで、このブログを書くときに「弁」とか「オーバーフロー管」とか「フロート弁」とかいう文字を見ていて、ふと思いました。

この部品(上のフロート弁と呼ばれている、ゴム玉とオーバーフロー管のセット)は、
もともと水管が2つあったものが一つになったのでは?

もともとは2つに別れていて、
一つは「タンクと便器をつなく水管とゴムの蓋」、
もう一つが「蓋がない、水位がある程度以上にならないよう水位を減らす管」だった?

元々は、この2つの水管があったけど、それを合体させて良い感じに一つになったのでは? 

ゴム玉だけだと開閉できなからTOTOのようにゴムの部分だけをバルブ(弁)と呼ぶのは少し語弊があるのでは?

という感じのことを思いました。

タンクへ給水する仕組み

タンクへ給水する仕組み」は「ボールタップ」で成り立ってます。

もう一度図を見返してみます

これを見ると、「ボールタップ」と「浮玉」は別物のような雰囲気で図に表記されています。

あれ?
ボールはおそらく浮き玉のことだろうから、
全体のことをボールタップと呼ぶのでは?

と少し違和感を持ったので、Geminiにきいてみました。

(Gemini)
トイレの「ボールタップ」名前の由来は?

トイレの「ボールタップ」という名前は、その構造と機能に由来しています。

  • ボール(Ball): ボールタップの主要な部品として、水面に浮く「浮き玉」があります。この浮き玉が、文字通り球体(ボール)の形をしているため、その名が使われています。
  • タップ(Tap): 「タップ」は、英語で「蛇口」や「栓」を意味します。ボールタップは、この浮き玉の動きと連動して、タンクへの給水を自動的に開閉する弁の役割を果たすため、「タップ」という言葉が使われています。

つまり、水面の上下に合わせて*ボール(浮き玉)*が動き、それによって給水弁(タップ)が開閉する仕組みから、「ボールタップ」という名前が付けられました。

また、ボールタップは「定水位弁」や「フロート弁」とも呼ばれることがあります。これは、常に一定の水位を保つ(定水位)機能を持つことや、浮き(フロート)を利用していることに由来します。

アマゾンで検索してみると次のような商品があることから「浮玉(ボール)をりようした開閉弁の機構」のことをボールタップと呼ぶのではないかと思います。

検索してみると、リクシルのサイト内で次のような図を見かけました。

https://www.lixil-reform.net/useful/waterrelated/toilet/10/

youtubeでも検索してみました。

ということで、次の様なことが言えると思います。

ボールタップは2つの意味で使われる場合がある。

●「ボール(浮き玉)を利用したタップ」の部分
● 「浮き玉」と「支持棒」、「タップ部分」等も含めた機構の全体

ちょっと、なんだか混乱したけど、こう考えると、腑に落ちるような気がする。

ちなみに、少し前のところで、「ボールタップはフロート弁と呼ばれることもある」と書きましたが、wikipediaでも触れられています。(灰色の網掛けの部分)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%97
困る女性

ちょっと、ややこしいわ~

(おまけ)オーバーフロー管の役割

もし何らかの故障(例えば、ボールタップが水を止められなくなった場合など)で、タンクに水が入り続けて水位が上がりすぎてしまうと、タンクから水があふれてしまう危険があります。

そのような事態を防ぐために、タンク内には縦長の筒状のオーバーフロー管が設置されています。

水位が異常に高くなり、オーバーフロー管の先端まで達すると、余分な水はこの管を通って便器の中へ流れ落ちるようになっています。これにより、タンクの外へ水があふれ出すのを防ぎます。

トイレはオーバーフロー管の排水先が便器になってるので、便器に汚物が詰まって排水できないときに、ゴム弁の劣化やオーバーフロー管の根元でひび割れがあると、便器の中が溢れ出てしまうっとことかな?!

え?! それはヤバいのでは?
そんなときは、止水栓を閉めないといけないな!


まとめ

このように、フロートゴム玉が排水の開始と停止を制御し、浮玉ボールタップが連携して水の補充を自動で行い、万が一の際にはオーバーフロー管が水のあふれを防ぐ、という一連の仕組みで、トイレは常に適切に機能しています。

問題発覚 から 修理完了 までの流れ

● ポストに紙が入っていて、漏水の可能性があることに気づく

● 心当たりがないか、思いを巡らせる。トイレだと推定

● ネットで検索するとタンクの底のゴム弁(フロートゴム玉)の劣化がよくあるとのことで、それだと想像。トイレタンクの中も見るが、おそらくゴム玉だと推定。

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● フロートゴム玉の交換方法をネットで検索。また業者に依頼した場合の値段なども調べてみる

● 検索していると、 フロートゴム玉の劣化でなくオーバーフロー弁の折れが原因の場合もあることを知る。

● オーバーフロー弁の折れだと業者に頼むとタンクを外してオーバーフロー管を交換する可能性があり、労力がかかるため、値段も高くなる想像するが、タンクの取り外しには労力もかかるため、結局、業者に依頼する方向で考えを固める。

● 業者に連絡する前に念の為、トイレタンクの蓋を上げて見ていると、チョロチョロという音とはまた別の、水道の栓が少し開いてて、水が僅かに流れて出ているような音がする。

● オーバーフロー管の奥かなと思って管の中を覗く

● 水が流れてているのが見える

● どこから流れているのかと思って、オーバーフロー管が折れている?と思ってオーバーフロー管の先を手で摘んで横に倒してみる。

● 簡単に傾くと同時に、オーバーフロー管に流れ込む水の量が増えるのが音と目視でわかる。

● オーバーフロー管の根元の折れた隙間から便器内に水が流れ出てると断定。

● リクシルに相談するか、指定業者に相談するか迷うが、トイレ部品の破損なのでリクシルに修理依頼

● リクシルの担当者が来訪。折れた管に部分に接着剤を外側に塗って入れて繋いで、修理完了

修理料金総額は13000円ちょっとでした。

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